文学・言語・歴史・昔話
掌編小説あれこれ
企業OBペンクラブに掌編小説の勉強会が生まれて4年になる。そして今、新たなステージとして電子書籍に向けてのプロジェクトがスタートしている。多謝!
思えば第1回の合評会はプロマネの下で2007年3月27日に開催された。それ以来、2ヶ月に1編、8千字程の小説に頭を捻りながら書いている。今月もその締切日が迫っている。まだ書けていない。
いままで小道周帆の名前で22作品を書いているが、ストーリーはともかく、登場人物の名前に苦労したり、楽しんだりしている。特に女性の名前はどんなのを付けたのだろう。締切が迫って書けない時だからこそ、こういうことに気が散ってしまう。
「みどり」「華月」「昭子」「裕子」「美穂」「絵里」「舞子」「華子」「伴子」「友代」、それに時代小説では「キク」「絹」「ウメ」といったところだ。同じ名前がなかったのは意外であり、幸いでもある。なんでそんな名前にしたのかは覚えていないが、それなりに見覚えのある名前だ。そうか、美穂ちゃんは小学生の頃に気になっていた女の子の名前だな。あれ、中学時代の担任の先生の名前もある。もちろん飲み屋のお姐さんの名前も拝借している。
振られた女性の名前を借りて、小説の中では惚れさせるような展開にすることも、恨みを晴らそうと不幸にするのもこちらの勝手だ。この辺りは掌編小説を書く楽しみかもしれない。
さて、時代物が4編、各地の小京都を舞台にしたものが九編あるが、これらは書くことよりも調べることに面白さと満足感に浸ってしまっている。従って、合評会では人が描けていない、感情のない人間ばかりになっていると手厳しい批判を受けている。全くその通りで、反論のしようもないことが実に情けない。
今回の作品もご指摘を期待するかのようなものになりそうではあるが、まあ調べたことには自己満足している。掌編小説勉強会の皆さん、また厳しくご批判していただくことになって、すいません。