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「800字文学館」 日常生活雑感

相乗効果

松谷 隆

 5月28日夕刻、旅行から帰ったとき、局留めしていた郵便物のなかに、半日ドック健診を受けた病院の大型封筒があった。開けると「16日の結果はメタボリックシンドロームではありません。バランスのよい食生活と適度な運動で肥満を予防しましょう」とのうれしい通知。おもわず「やった!」
 腹囲が昨年9月の健診時のより5.1㌢減の84.1㌢で、やっと3年連続のメタボ予備軍から解放された。さらに昨年高かった悪玉コレステロール値も正常値に戻った。

 常用薬の処方箋をもらう際、久しぶりに掛かりつけ医と面談しこの検査結果を見せた。彼は一読し、驚いた様子で「いままでとなにか違うことをしていますか」と聞く。
 「昨年週2日の休肝結果がメタボ予備軍の判定でした。今年から週3日にしています。その上、2月から、1時間半の太極拳の練習日や指導日が倍増し、4月からはさらに増え、週5日のときもあります」
 「食事日記を見ますと、体重は2月24日に70㌔を切り、増減をくりかえして、5月12日に初めて68㌔台になりました。健診時には、朝自宅での体重より少なく、67.8㌔でこれにはびっくりでした」と付け加えた。
 「目標の70㌔を切れたのはなによりです。アルコールを控えたのと太極拳の運動量増加の相乗効果でしょう。また肝機能をはじめ、すべての数値が基準内で、喜ばしいかぎりです。今後もぜひ維持してください」
 「そのつもりです。ところで、コレステロールも今年1月の検査結果とかわらないので、薬をやめることはできませんか」と持ちかけた。
 「薬を使わずに、下げるのが理想的です。とりあえず、3ヵ月間様子を見ましょう。秋の大腸検査のときの数値を見てから、次を考えましょう」と快諾してもらえた。 これも今回の好結果のおかげだ。

 検査後の体重は69㌔±1㌔で推移している。また昨日までの休肝日は81日でほぼ予定どおり。継続は力なりを改めて実感した次第である。

(平成23年7月13日)

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