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「800字文学館」

『相乗効果』のその後

松谷 隆

 『相乗効果』を書いたのは今年7月13日である。その後も、5キロのウォーキング、週3日の休肝日そして太極拳も今までとおり続いている。当然、新しいこともある。
 まずは、半世紀以上付き合ってきた白癬菌退治だ。いままで肝機能への影響大として、飲み薬による退治には「GO]が出ていない。しかし、かかり付け医が6月にコレステロール治療薬の服用を一時停止してくれたので、初めての挑戦である。これは1週間服用し、3週間休みを3回繰り返す。
 7月最終週に突然右手首に痛みが出た。整形外科に行くと「腱鞘炎です」との診断で、「湿布と電気治療をする」という。「念のため痛みどめを」と頼んだ。その夜、猛烈な痛みと腫れに襲われた。痛みどめを飲んでもだめ。翌朝一番にかかり付け医に飛び込んだ。「尿酸値は」「5月には5.4」「もう一度検査か」「白癬菌退治で8月下旬に検査」との会話ののち、「痛風の痛みどめでないと効かないよ」と処方箋をもらい、痛みから解放された。
 そして歯の治療だ。5月の海外旅行の直前に痛みだし歯科医に直行したところ、一見して「本格的な治療が必要」と宣言され、帰国後に治療としていた。

 ある日を通院の日とした。朝8時40分、かかり付け医に診察券を預け、約1キロ離れた皮膚科に向う。2度目の血液検査の結果は問題なし。あと1回で完治を期待しつつ、かかり付け医へ行く。
 40分待って、検査結果を見ながらの診察と会話。「総コレステロール値は高いけれど、LDLと中性脂肪は正常、その比率も1.5倍でOK。尿酸も5月より低い。もう少し様子を見よう」との結論に一安心。
 午後は歯医者で、処置した歯5本の型どり。神経を残した歯が2本あり、風があたると痛い。担当医が「かぶせものの材質はどうします」と聞く。「今回、家内に大枚はたいたので、こちらは我慢」と回答。健康保険の有効利用とやせ我慢で帰宅したしだい。歯だけにはそうぞう相乗効果がないのは悔しい。

(11・9・29 記)

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