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「800字文学館」

主夫業3年 スーパーあれこれ

大越 浩平

 今夜は何を飲もうかなと考え、日頃から好みの摘まみを作っていたので、調理は嫌いではない。食材の購入は価格を考慮せず求めてきた。ところが女房の分も含め、朝昼晩の3食を毎日用意せねばならない事態が起きた(外食も度々だが)。

 献立はレシピ本やTV番組で適当に考えるが、当初は毎日の食材購入に苦労した。幸いにも自転車で15分以内の場所に,Qイセタン、サミット、ライフ、オオゼキ、ピーコック、daiei、西友等のスーパーやカルディもあり、各店ひと通り目を通して、目的の食材は殆ど手に入るようになった。

 そして主夫業3年、各スーパー固有の特色が見えてきた。それは、高級品充実高価格店、介護食豊富店、店内厨房惣菜充実店、土日に限り高級和牛特化、衝動買い推進用魅力的商品展開店、標準的商品納得価格店、基礎食材低価格店に大別出来る。各店とも特売品や、ポイント10倍日等、工夫に工夫を凝らしている。

 最近の主婦達を見ていると、財布の紐はかなり固いと感じる。特売品のチラシとにらめっこしている人が多い。特に乳製品、小麦加工食品の値上がりは効いている。

 主夫の家計財布は1万円があっという間になくなるのを実感している。そこで主夫の対策としては、米、塩、醤油、油、調味料等の基礎食材の購入は一店に絞る。夕食の献立を決めれば該当のスーパーに出かける。
 問題は日常酒だ。スーパーサーフィンしながら、缶ビール350ml6缶1000円以下はメーカーにこだわらず購入、純米酒2㍑紙パック1000円以下購入、ボルドー産、赤・白ワイン1本1000円以下購入を基本としている。ハレの日の酒は別だ。
 毎日の献立に関して凝ったものは作らないが、食材は旬のもの中心で考える。あれこれ考えずに済みおいしい。たとえばグリンピースや新生姜が出始めれば、それらの炊き込みご飯を中心に主菜を考えるなど。

 さて今夜の夕食はどうしよう、原稿書きで疲れた。店内厨房惣菜充実店で2~3品買いに行くとしよう。

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