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「800字文学館」

「800字文学館」の由来

野瀬 隆平

 数千編にも及ぶ膨大な文章が蓄積されていた。
 当クラブの中でも、歴史が長く活発な活動の一つである「何でも書こう会」で会員が書き溜めた作品である。
 このまま埋もれさせるのはもったいない。何とか形にして残したいと、2006年2月、この会の幹事から作品を出版するかホームページに発表してはどうかとの提案がなされた。

 検討の結果、出版は難しいとしても、直ぐに実行できるホームページに先ずは発表しようということになった。
 会員だけが見られる専用サイトにするか、一般の人たちも見られる公開サイトにするかが議論され、先ずは専用サイトで発表することが決まった。「何でも書こう会」で発表された800字の作品で、参加者の批評を得て修正・推敲し直したものが対象である。
 こうして2006年4月に「800字文学館」と称するコラムが新設された。なお、「800字文学」の名付け親は、鵜飼会員である。
 翌年9月に、このコラムを公開サイトに移すこととなった。公開にあたって、西川会長は次のような紹介文を寄せている。
「面白おかしい出来事、ユニークな体験、旅行記、主義主張、ちょっぴり内緒の話、ショートショート……。こっそり覗いてみませんか? そして、ご一緒に楽しみませんか?」

 更に二年後の2009年6月、一般の人たちから800字の作品を募集してはどうかという提案がなされた。クラブの文筆活動を広く知ってもらうと同時に、一般の人たちが何を考え、どのように文章にされているかを、学び参考とするのが目的である。こうして「800字文学館賞」が設けられた。
 最優秀賞には、クラブの名誉会長であった深田氏の名前を付けて、「深田祐介賞」とした。雑誌に募集広告を載せたこともあり、317編もの作品が寄せられた。記念すべき第一回の最優秀賞の受賞者は、浜口須美子さんで大阪から授賞式にも出席され、これが縁でクラブに入会された。

 クラブの活動として定着した年に一度の作品募集も、今年、2015年は第七回を迎えることとなった。

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