『大つごもり』樋口一葉
本の紹介
作者の代表作の一つ。『にごりえ』と『大つごもり』を同日に読み比べた。
『大つごもり』も短編。大店に下女として雇われた心清らかな乙女「お峰」。父母を亡くし、八百屋の伯父夫婦に実の娘のように養われる。その伯父が病気になって貧窮し、高利貸への返金が滞っている。期限は大つごもり(大晦日)。伯父一家のため、やむにやまれず、お店の金に手をつけたお峰。さてその結末は? という筋立て。結末が大変面白く、ここに紹介するのは勿体ないので是非読んで余韻を味わってください。
読後感想など
結末部分に議論が集中。
「石之助」なるこの大店のぐうたら総領息子が登場して、最後に大変な役割を果たす。
その彼の性格、行動、その後どうなったと思うかなど大いに沸いた。
詳細は省略する。(書くと結末が分かるので)
『にごりえ』を上回る作品との意見が大半。