『星の王子さま』 サン=テグジュペリ
本の紹介
世界的に有名なこの本は、第二次大戦中、作者が在米中に米国で出版された。児童文学の体裁ながら、大人にとっても示唆に富む内容。「大切なものは目に見えない」をはじめ、心に残る名言がちりばめられており、時代を越え、場所を越えて愛読されている。
読後感想・議論
Sさんに、本の紹介とストーリーの展開について、口火を切ってもらった。
議論1.この本を読む視点
- イ.子供の純真を失なった大人を子供からはバカらしく見える。
- ロ.飛行士の視点で上空から見ると人間が小さく見える。
- ハ.第二次大戦中。キリスト教に懐疑的な時代の雰囲気が見える。 ファンタジー説、政治的告発説のいずれかの議論が昔から。いまだ決着つかず。
- ニ.童話も風刺もともに書きたかったのでは。ないまぜになっていないか。
議論2.文章、文体
- 構成がうまい(多数意見)。
- 地球までの持ってきかたがうまい。
- 西洋人のメタファ(暗喩)のうまさを感じた。
議論3.王子とばら
- ばらが何を意味しているかで議論。妻、恋人、フランス国などさまざま。
- 女性が男性に読ませたくなる(プレゼント)のも分る。
議論4.王子と狐
- もっとも示唆に富んだ名場面(多数意見)
議論5.王子とヘビ
- ヘビにかまれたの?
魂だけ星に帰るという構成にしたのだと思う。ここで体が死んだかは重要でない。
議論6.バオバブの木
- これも深読みするとキリがない。