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何でも読もう会

『かくれ里』白洲正子

新田

本の紹介
  • 作者は日本の古美術や芸能に造詣の深い随筆家。白洲次郎氏の夫人。
    青山二郎ほか当時の美術家、文化人の薫陶を受け、知識と感性を磨いた。
  • この作品は作者の代表作の1つ。京、近江、大和を中心に、人里離れた関西のかくれ里を探訪してその時代の息吹にふれ、過去に思いを馳せる随筆集。
読後感想・議論
<最初に>
  • Nさんが作者の略歴を、Sさんが各章のポイントを事前整理してくれたので、それを手元において各章ごとに議論し、感想を述べ合った。
  • 多くの出席者が作品中の地理に詳しく、自身の経験談を交えて多彩な議論となった。
  • 山里にしては庶民の感じが少ないのが残念との辛口意見も。
  • 「吉野の川上」の章 No1のかくれ里との評価。現地を訪れた人もいて話が盛り上がった。谷崎の名作『吉野葛』の舞台でもあり、谷崎の文章の見事さに議論が飛んだり。
  • 「木地師の村」「丹生都比売神社」では、古代の山の民・採鉱の民を取り上げており、人間くさい良い章との意見。
  • 「湖北 菅浦」の章 渡岸寺11面観音の美しさ、水上勉『湖の琴』の舞台などで盛り上がった。

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