マスコミとの付き合い方-変貌するマスメデイアの問題点と付き合い方
担当 西川 武彦
1.マスコミってそもそもなに?
- マスコミの定義「新聞・雑誌・ラジオ・TV・映画などの媒体(マスメデイア)を通じて行なわれる大衆への大量的な情報伝達」(広辞苑)
- 21世紀IT革命でネット・ブログ等登場→マスメデイアとソーシャルメデイアが共存する時代へ急激に変貌
2.今時の階層別マスコミとの付き合い方:
- 東京都知事選を控えて、2014年1月23日東京新聞社説に「若者よ今こそ応えよう」→そしてどうなったか?
- 種族別のマスコミとの付き合い方は?
- ①若者とマスコミ(10代後半から20代後半まで)
新聞を読まない、漫画の世界、ガラケーを超えてSNS、Googleに浸るTVはヴァラエテイ番組など? - ②サラリーマンとマスコミ(-65歳まで)新聞は読まないか、読んでもせいぜい日経?
ガラケー族を経てこれまたSNS、Google族に
週刊誌、夕刊フジなどを通勤途上で少々?
TVはニュース・解説、スポーツ番組など少々? - ③標準的主婦とマスコミ(若手主婦は①族に属する)
朝毎読、産経・日経、中日東京新聞、地方紙を読んで信じる
TVニュース愛好者、NHKを信じる、掘り下げず信じる
映画・ドラマ・ドキュメンタリー・旅物などを楽しむ - ④平均的卒サラびととマスコミ
朝毎読、産経・日経、中日東京新聞、地方紙をやや客観的に読む
NHKニュース・解説、ワールドWAVE、民放TVなど斜めに観る
週刊誌はコンビニ・書店・図書館などで覗く?
映画・ドラマ・ドキュメンタリー・旅物などを愛好
一部良識派は海外紙・誌を紙で読むかネットで探索?
- ①若者とマスコミ(10代後半から20代後半まで)
- 米第3代大統領トーマス・ジェファーソンいわく
「何も読まないものは新聞しか読まない者より賢い。なぜなら、嘘を信じる者より真実に近いからだ」???
3.新聞の歴史、問題点と付き合い方:
- ①日本の新聞の略史
- 江戸時代の瓦版→明治元年創刊の「中外新聞」が現代新聞の元祖→明治2年「新聞紙印行条例」で発行に検閲→新政府批判の元祖は廃刊→明治3年「横浜毎日新聞」創刊…活版技術で印刷された初の日刊新聞→以降、木戸孝允「新聞雑誌」、前島密「郵便報知新聞」などが続々…
- 自由民権運動が高まると明治8年「新聞条例」で発行許可制、違反者懲罰、記事には本名明記、その他の縛り→明治16年に改正・強化され新聞数は半減→伊藤博文と「朝日新聞」「毎日新聞」の繋がり→日清・日露戦争報道でマスメデイアとして新聞が確立→政治・経済・社会・戦争・三面記事の脚色→企業化した大新聞がイベントを演出
- 大正7年「米騒動」で政府の報道禁止令に抵抗した大阪朝日新聞が発行禁止・解散処分に、同社は「不偏不党」を誓い、各社もフォロー→大戦の大本営発表から敗戦までの虚偽報道
- 敗戦後、朝日・読売を中心に大企業として復活→TV・週刊誌を傘下に事業拡大→高度成長から均一化社会、似非成熟社会まで、部数増が続く→全国紙をどこでも一様に読み感化→一元化の怖さ
- ②発行部数の変遷、主要国内紙と外国紙の比較 ref. 部数変遷
- ③新聞報道の現状、問題点と今後
- 新聞社は大企業、記者は高給サラリーマンvs. 海外ジャーナリストは叩き上げ→広告収入vs. 販売収入(+不動産ほか)半々?
- 記者クラブ制(全国に800)、国内大手新聞とTVのみの「お友達クラブ」→護送船団方式→記者会見後の「メモ合せ」・一律的報道→記名記事の漸増(新聞社により格差大きい)→与えられる情報
- 内外の通信社、海外特派員からの情報・記事
- 怪しき有識者たち・いつもの顔ぶれ、いかがわしき世論調査?
- 社会の木鐸でなく衆愚政治の担い手?
- SNS時代の市民記者に対抗してネットでの情報発信を強化?
- ネットによる情報氾濫時代→既存メデイアの新しい出番・役割?
- ④FCCJ(外国人記者クラブ)のインパクト(田中角栄失脚発端など)
- ⑤海外英語ニュース→テーマを絞った読み比べ→ネットの活用
- 外国紙の経営、紙からネット、紙とネット共存など流動的(NYT・ワシントンポスト→中国資本による買収?など経営のゆれ動き)
- ⑥社説の比較読み e.g. 特別秘密保護法案成立翌日の社説比較
3.TVの歴史、問題点と付き合い方:
- ①TVの歴史と宿命
- 新聞社と親子関係→広告収入依存→広告代理店とつるむ→社員は高給サラリーマン→高度成長の中、商売繁盛を極める→視聴率上げるための番組に特化・大宅壮一「一億総白痴化」の元凶→バブル崩壊・IT革命→制作費減→CM増・安番組が益々増大の悪循環
- ②ニュースのバラエテイ番組化
- コメンテイター/有識者という怪しき存在
- インタビューは用意された当たり前の質疑(杉山元アナの嘆き)
- ③NHK問題→受信料のみで経営→政府関与→公共放送の裏表と限界→付き合い方は?ニュース丸呑みで終らず夫々の情報網で補完→海外報道・ワールドWAVE、CNN、BBCぐらいは習慣的に覗く?
4.雑誌の歴史、問題点と付き合い方:
- ①週刊誌の現状、生来の経営体質、CM広告依存、問題点と今後
- 新聞・雑誌との親子関係→ウエッブ時代で部数激減→ゴシップ・暴露記事・エロ小説/漫画/ヌード満載→夕刊フジの週刊版?
- ②月刊誌・外国誌活用(文春・Wedge・News Week…)→苦戦・放浪する外国誌(中国資本の動き、紙とネットなど)
5.ウエブサイト・ソーシャルメデイアの問題点と付き合い方:
- ①Facebook, Twitter, Blog, SNS, Amazon, Google, You/Tube……。
- ②報道革命・情報革命→既存メデイアの情報をcopy & paste→それに自分なりの意見を付けて気軽に流す?一人歩きして撹乱する怖さ
- ③軽コストで動かせ、既存マスコミの欠点を補完?有料から無料v.v?
- ④フェイスブックの利点→リアルタイムで国民の意見を知ることができるなど→既存メデイア経由でない直接的交信?
- ⑤ガラケー族の嘆き→ガラパゴス携帯vs.スマホ→さてどないする?
6.そして自分なりに行動を!
- ①内輪の知識披露・交換・議論だけではマスタベーションに過ぎない!
- ②自分の意見を纏め上げてもっと軽く外部に発信しませんか?
- 新聞・雑誌の読者欄などに投稿
- エッセイコンテストに応募(公募ガイドなどで調べる)
- OBペンサイトを使って発信(個人別エッセイコラムへの投稿も)
- 「卒さらびとのざわめき」(仮題)→サロン21で論じた国づくりを企画編集→電子書籍で出版 ref.「年金暮らし心得帳」
以上