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サロン21

「米中世界戦略と日本」

平成26年6月17日

1. 志村良知さんに、配信済みの資料と地図に基づき、米中両国の国是、政治形態、エネルギー自給率、軍事費、領海、対外戦争、核兵器、日本との関係など63項目に分類して両国の戦略を読み解いていただきました。米中の世界戦略は軍事面に絞って子細に分析すると東シナ海の支配をめぐる沖縄の攻防に行きつかざるを得ないとの認識が披露されました。

2.次いで出席者18名による自由な討議に入り、下記のような意見が出された。

情報戦が重要で、戦争の行方を左右する。
英米豪ニュージーランドの4国で世界をカバーして通信を傍受しているのではないか。

中国は国内に問題を抱えており、世界制覇どころではないのではないか。
ソ連は内部崩壊をしたが、中国も同様ではないか。
中国の汚職体質は昔からのもので今始まったものではない。
短編映画「罪の手触り」を見ると中国の実態が分かる。
中国は自己崩壊を待てばよいのではないか。
いや、崩壊を促す工作活動をすべきだ。
ソ連崩壊の最大の原因は計画経済にあるが、中国は市場主義を入れて成功している。
日本は経済面からみて米中に依存せざるを得ない。
中国の発展は終わったのではないか。人口は減少しているし、安い労働力による競争力が落ちている。技術もない。
中国を侮るな。意外と分裂しないし、あのままで行くのではないか。
中国は建築中のキリスト教会を違法建築との理由で破壊した。
中国は他国に侵略されてきた歴史で、信義を重んじない。ただ、商売は上手く要注意。
中国よりも米国を信用する。国民性が信用できる。
日本の対中進出は企業任せだが、米国は国家戦略で来る。
米中が両親で、EUと日本は子供のようなもの。
中国の膨張を抑止する方法はないのか。中国に尖閣を襲わせない方法はないのか。
軍部が独走している?
中国は侮れない、学生は優秀、経営者は決断力あり、若い人はハングリー、治安もよい。
米中ともに覇権主義でありライバル関係は続くだろうが、共存共栄を図るのではないか。ただ、米国は基軸通貨を死守してNO.1の座は譲らない。
米中衝突に絞らず、高所から冷静に見る視点も必要ではないか。
ロシア、EU,アジア、中近東など多極化の方向も見失うべきではない。
国際的な緊張感はつくられたものではないか、軍事予算の確保、一党独裁の延命に利用されているのではないか。
2050年にはインドが人口で中国を抜く。

オバマ外交は軟弱で日本は見捨てられるのではないか。
オバマはレ―ムダック、妥協に妥協を重ねてしまった。

ゴルバチョフは努力の人であり、ソ連をよい方向に導こうと頑張ったのではないか。
エリチンはロシアの資源を西側資本に売却したが、プーチンはロシアに取り戻すべく頑張っている。

米国は情報と金融にたけている。
日本のものづくり、誠実さがものをいう時代が来る。日本の特徴を出していくべき。
日本は単一民族の強さを持っている。どう活かしてゆくべきか。
日本とイスラエルは世界の異分子。日本の伝統文化のDNAはこれから役にたつ筈。
日本人は自信を持って前向きな姿勢で臨むことが必要。
沖縄を発端とする日本崩壊の可能性はあるのか。
民主党の“沖縄ビジョン”は実質的な沖縄独立を目指すもの。
沖縄新報、琉球タイムズを始め沖縄のメディアは独立を支持している。
沖縄住民の5%は独立支持、中国支持者。特に高齢者に支持者が多い。
中国の朝貢国としての歴史が長い。
沖縄3Kとは観光、公共事業、基地。

田母神新党の動きがある。安倍内閣の戦後レジームからの脱却と言い、日本の右傾化が心配だ。
いや、日本人は自分の国は自分で守るという気概を取り戻すべきだ。田母神新党にこそ期待している。

3. 中国については、一党独裁は続かず、いずれ分裂するとの突き放した見方と、経済依存度も高く侮れないとの見方が伯仲した。
志村さんの説明では、中国の尖閣周辺への出没は伊達や酔興ではなく戦略上の必然となるが、これに対して日本はいかに対処すべきなのか。日本の安全保障との関連で、米中との関係のみならず、外交戦略は如何にあるべきか、さらに突っ込んだ議論の場を別途設けることとしたい。

以上

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