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サロン21

これからどうなるアベノミクス

平成27年10月20日
担当 鳥海博

【 総 括 】

安倍内閣(アベノミクス)が誕生して間もなく3年になる。半年遅れで登場した日銀・黒田総裁のQQEは2年半になる。その旗印はデフレからの脱却である。失われた20年から成長路線への復帰である。その成果や如何に? 公式発表されている各種データを具に調べてみる。

*アベノミクスの3本の矢:2012年12月26日(日銀・黒田総裁2013年4月4日)
①大胆な金融政策 ②機動的な財政政策 ③民間投資を喚起する成長戦略(規制緩和、法人税率引下げ、・・・・)

参考:内閣府の自画自賛URL(円安株髙など12項目)2015年5月29日
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/seichosenryaku/sanbonnoya.html
実質GDP:年率2.4%成長(2015年1~3月期)、累計2.0%成長(2015年1~3月期/2012年10~12月期)
業況判断DI:2013年9月より連続プラスを維持(2015年3月、7ポイント)
株価:政権発足後+100%(2015年5月26日、日経平均)
NISA:総買付額約3兆円の市場に成長(2014年12月末)
有効求人倍率:引き続き高水準(2015年4月 1.27倍)
完全失業者数:政権発足後61万人減少(2015年4月、219万人)

賃金引上げ 平均月額:過去15年で最高水準//夏期賞与:過去23年で最高水準
実質民間最終消費支出:年率+1.4%()3四半期連続プラス(2015年1~3月期)
企業の経常利益:過去最高水準(2014年10~12月期、17.6兆円)
企業倒産件数:24年振りに年間1万件を下回る(2014年 9731件)
女性就業数:政権発足後、78万人増加(2015年4月 2731万人)
外国人訪日客数:2014年 1341万人(前年比29.4%増・過去最高)
●企業の業績改善は、雇用の拡大や所得の上昇につながり、さらなる消費の増加をもたらすことが期待されます。こうした「経済の好循環」を実現し、景気回復の実感を全国津々浦々に届けます。

*新・3本の矢(アベノミクス第二ステージ):2015年9月24日(記者会見)
①希望を生み出す強い経済 ②夢を紡ぐ子育て支援 ③安心につながる社会保障
 数値目標:GDP600兆円(487兆円)//出生率1.8(1.4)//介護離職ゼロ
”デフレ脱却は、もう目の前です。この3年で、日本を覆っていたあの「暗く、重い、沈滞した」空気は一掃することができました。日本は、ようやく新しい朝を迎えることができました。”
“本日、この日から、アベノミクスは『第二ステージ』へと移ります。目指すは『一億総活躍』社会であります。少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持する。その国家としての意志を明確にしたいと思います。2020年に向けて、その実現に全力を尽くす決意です。そのために、新しい『三本の矢』を放ちます。”
来年7月の参院選対策の匂い紛々

2つの報告書

  1. 日本経済研究センター「長期経済予測 『2050年への構想』最終報告」(2014年2月発表)
    『『現状を放置して人口減少が進むと日本経済は持続可能な成長を維持できなくなり、国だけでなく国民の生活も立ち行かなくなる』』
  2. 「選択する未来」委員会の報告書(2014年11月)
    (経済財政諮問会議の専門調査会、会長・三村明夫新日鉄住金名誉会長
    ・・・この報告書も「人口問題」をベースに置いている。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45541 (現代ビジネス 2015/9/29 ニュースの真相

【マイル・ストーン】
  1. 2012年12月26日:安倍内閣誕生(3本の矢)
  2. 2013年4月4日:日銀・黒田総裁就任(「マネタリー・ベース」)
  3. 2013年7月21日:参院選、自民圧勝、捻じれ解消
  4. 2014年4月1日:消費税率8%へ
  5. 2014年10月31日:黒田第二次緩和策(『追加緩和』)
  6. 2014年12月14日:衆院選、公約=消費増税先送り(2017年4月へ)
  7. 2015年9月24日:記者会見:アベノミクス第二ステージ(9/18安保法制可決(憲法違反?))
  8. 2015年10月7日:第三次安倍内閣
【備忘:事象・イベント・世界政治】

//円安、原油安=物価綱引き/企業業績アップ、物価高VS.賃金アップ⇒消費抑制
//世界経済に激震!中国減速、アメリカ出口戦略
//TPP成立   //中国・韓国・ロシア対日本
//マイナンバー  //不正事件(東芝、VW、日歯連)
//ギリシャ等の債務問題(金融支援)
//イスラム国、ウクライナ問題、・・難民

【主要データ】<<注:調整中>>
  1. 為替推移(円安80円⇒120円)
  2. 株価推移(日経平均8000円⇒20000円⇒16000円⇒18000円)//企業業績
  3. ・財政(税収と国債発行)//・社会保障費//経済成長率
  4. 日銀B/S(当座預金残高、国債保有高)・・・目標
  5. ・国際収支//・対外資産と対外負債
  6. 家計金融資産
  7. 人口//労働・賃金
  8. ・原油価格と食料品 //・物価指数・・・政策の破綻?矛盾?安倍・黒田対立???
  9. ・公的債務は漸増中(1000兆円)//・トヨタAA債(新型)//・郵政・郵貯・簡保、公開
  10. 希望の星:ノーベル賞。教育問題。パラダイム転換。くたばれGDP!

参考資料1【PDF】
参考資料2【PDF】
参考資料3【PDF】
参考資料4【PDF】
参考資料5【PDF】

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