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サロン21

サロン21 討論メモ 「グローバル化の行方他」

平成28年2月16日

〔1〕.当月は、3月に九州に転居される大平忠さんにご用意いただいた下記のテーマにそって、各自の自由な意見を交換いたしました。

グローバル化の行方
・日本は少子化・・・マーケットの縮小、担い手の縮小(草食化)
・先進国の低成長、格差拡大
・自国産業の優勝劣敗が加速
・他国(途上国、新興国を中心として)への進出・・・技術、資金という武器はいつまで続くか・・・絶えまざる技術・新製品開発が必要

世界多極化
・ロシア、中国の覇権主義
 ◎中国の脅威について
 東シナ海、南シナ海への進出
 AIIBなど東南アジア経済の覇権
 歴史戦など世界世論への働きかけ
 ウィグル、チベットに対する弾圧・・・「テロへの闘い」の悪用
 アフリカ、南米への影響度深化
 ★経済破綻の影響は

・イスラム世界の混迷・混沌・・・テロの拡散

〔2〕.出席者13名より下記のような意見が出された。

日本人は島国育ちで外国人に対して過度に排他的になったり、付き合い方が下手である。
グローバル化の時代には旅行者、移民、難民など外国人をどう迎えるか、受け入れるかが重要になる。
移民、難民の受けいれは活性化につながる。
しかし、一時に大量に外国人を受け入れれば社会は混乱するし、融和には大変に長い時間がかかることを覚悟すべきだ。
島国だけに、外への好奇心は旺盛である。
観光客の急増で、銀座で道を尋ねようにも、外国人ばかりである。
グローバル化に伴い一律の価値観を押し付けられるのは問題だ。一口に“優れている“と言っても、何が、どう優れているのか掘り下げてみる必要がある。
世界の標準品が普及する一方では、各地の要望を取りこんだ調整も必要になってきている。

里山資本主義の考え方が参考になる。ローカルの価値を追求しながら、グローバル化を遮断しない柔軟性が大事だ。
国境を超えたネットワークの広がりも出てきている。

TPPによる関税自主権の奪取などの強者の力によるグローバル化は危ない。

日本は森林資源が豊富だが、燃量源としての木質ペレットの普及、火災、耐震に強い木造建築の開発、軽くて強度の出るCNF (セルロースナノファイバー) の開発などは大いに期待できる。
しかし、大規模林業を展開しているシベリアやカナダと比較し、日本の林業は競争力がない。
ロボットの活用などで林業の効率化も可能な筈だ。

停滞している日本には漠然とした不安感が漂っている。しかし、食料、水、エネルギーを自給できれば生活に不安はない筈だ。北海道などはエネルギーを含めて自給できる筈だ。

失われた20年というが、日本の社会は充実している、後退しているのだろうか?
中産階級が減っていて、社会の活力を削いでいる。

優秀な若手は大企業に行かず、起業を目指している。社会は変わってきている。海外ともネットを通じて苦もなく通信している。

欧米発のグローバリズムは行き詰っている。中印などが台頭し、衝突が始まっている。
サラセン帝国の復活を目指すISも台頭している。日本は己をよく知った上で、国際環境の変化に対してバランスの取れた舵取りが重要になる。
グローバリズムとローカリズムのバランスが必要、日本語で欧米の新技術、学識を勉強できるなど、上手に対応してきている。日本人は自信を持つべきだ。

幼児に英語を教える効果は疑問だ。英語の特区は不要で、日本語をもっと大切にすべきだ。
日本語であらゆる専門分野を勉強できる恵まれた環境である。

中国の覇権主義は脅威だが、経済に急ブレーキがかかり、外に出る余力が続くか疑問だ。
ベンツは、ベンツの為の海外事業を展開してきたが、これからは現地に根を生やす覚悟が必要だと考えている。
1933年にバーレンから、中東で初めて石油が出たが、1932年には英人がゴルフコースを開設している。
NTTの海外投資は苦戦した例も多い。資金力だけでは旨くいかない。

成長とは何か、GDPの成長という観念は捨てるべきだ。
日本人は、自らの国に誇りを持っていない、心棒が欠けている。未だに敗戦を引きずっている。大人が誇りを取り戻し、子供に夢を与える教育をすべきだ。
米国の基準を受け入れるだけでよいのか、日本の良いところを放棄してしまうのが改革か、日本の良いところを保持してきたから、ここまで来れたのではないのか。

以上

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