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サロン21

サロン21 討論メモ 「地球温暖化説の真偽」

〔1〕当月は、森田晃司が話題提供を行い、今や批判が許されないほどの絶対的な存在となっている地球温暖化説について、果たして疑いをはさむ余地がないほどの確かな科学的裏付けを伴うものかを、異説を参考にしつつ、考えてみました。
 最初に森田より下記項目などについての説明がありました。

1.地球温暖化説とは、

地球は温暖化に向かっている、
その主原因は、人間活動によって増加しているCO2による温室効果である。
地球温暖化が進むとさまざまな不都合が生じる。
と要約出来そうだが、果たしてこの地球温暖化説並びにCO2脅威論は疑問の余地がないほどの科学的裏付けを伴うものなのだろうか。

①温暖化は本当か

a.世界の平均気温とは何か

b.都市化の影響が大きい。(エネルギー消費の集中、車の増加、高層ビル、樹木の減少)

c.データには補正が加えられている。

②温暖化は悪いことなのか

a.自然は豊かになる。
NASAが2016年にCO2の増加により、地球の緑化が進んでいると発表。

b.作物の収穫増える。
江戸時代の三大凶作はいずれも寒冷期

c.健康に良い。

③温暖化の主原因は本当にCO2か

a.地球の気温に変化を与える要因は何か
太陽活動。11年、数十年、数百年の周期的な変動などが知られている。
海流の変動。10年(エルニーニョ、ラニーニョ)、数十年の変動などが知られている。
中世温暖期(900-1300は現在より平均1度高かった)、小氷期(1350-1850は現在より1度低かった)などの周期。
温室効果ガス濃度など地球環境の変化
宇宙線の影響、
地球内部の活動、

b.温室効果ガスの9割以上は水蒸気だが、その実態は解明されていない。IPCCも水蒸気についてはほとんど触れない。
温室効果全体に占める水蒸気による効果の割合についても、97%から60%まで諸説あるようだ。

2.CO2とは何か

①大気中のCO2濃度は高くなっている。

大気中のCO2濃度の変化。
1750年 280ppm
2015年 400ppm
しかし、地球の歴史ではCO2濃度が現在の2-6倍の時代もあった。

②太陽と水とCO2により光合成が行われる。

光合成は動植物のエネルギーの源。
CO2は地球を緑と生命力に溢れた豊かな星にする。

3.公害問題とIPCCの歴史

 戦後の目覚ましい経済発展の陰でさまざまな公害問題が発生。各国が対策に乗り出す。
1970年代に公害対策は大きく前進、環境は改善された。その後は環境関連組織の生き残りが主眼となった。

1979年
国連の世界気象機関(WMO)が第一回「気候変動会議」
1988年
IPCC(気候変動に関する政府間パネル、Intergovernmental Panel on Climate Change)が発足。人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的とする。 CO2が悪者でなければ存在意義を失う組織。
1992年
FCCC(気候変動に関する国際連合枠組条約United Nations Framework Convention on Climate Change)採択される。
1997年
COP3にて京都議定書採択。COPとはFCCC 締結国による会議(Conference of the Parties)。
2007年
アル・ゴアがノーベル平和賞を受賞。
2007年
IPCC第4次評価報告書
 ①世界の平均気温は過去百年で0.74度上昇した。
 ②20世紀後半の気温上昇は90%の確率で人為的CO2が起こした。
2009年
EPAがCO2を「規制すべき大気汚染物質」に認定。
2015年
COP21にてパリ協定が合意され、2016年に発効。
2017年
トランプ大統領がパリ協定からの脱退を表明。
4.IPCCとは何か

①IPCCは、人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的とする。換言すれば、CO2が悪者でなければ存在意義を失う組織。 論文の内容は疑問符のつくものが大半との評がある。

②クライメートゲート事件
2009年11月 IPCC内の文書ファイルが流出。IPCCの客観性に疑義が持たれている。

5.壮大な税金の無駄使い

 1997年から2014年まで、使われた温暖化対策費用は、日本20兆円、世界100兆円。
この莫大な温暖化対策の効果は検証されているのか。

6.マスコミの背徳

①エコで稼ぐ業界・企業に阿て、CO2悪役説に対する反論・異説を報道しない。

②「不都合な真実」には35の嘘があると英国モンクトン卿が指摘。例えば、ツバルの水没(海水準の測定は難しい、130年で20cmの海水準上昇は脅威か?)。

その他、ハリケーン・台風・竜巻の激増、白クマの死滅、サンゴの白化など。

〔2〕引き続いて出席者10名による自由な討論が行われ、下記のような意見が出た。

  • 温暖化説についてはデータ―も理論も不確定な段階である。もっと時間をかけて研究を進めるべきである。
  • データ―の蓄積が進んでいるので、気候科学の進展も期待できる。
  • しかし科学の進化には時間が必要。せっかちにやる必要はない。
  • 天気予報は衛星の効果もあり、随分当たるようになってきている。
  •  
  • CO2排出規制については、原発推進との関連がある。
  • 温暖化対策は原発の為にする議論である。
  • アル・ゴアは原発推進派である。
  •  
  • 気候変動のスピードが問題である。
  • 氷河にも寿命がある。溶けて行く一方では新しく生まれる氷河もある。溶けるシーンを見せて温暖化を懸念させるのは印象操作である。
  • 温暖化対策の効果が検証できていないのなら、20兆円もの温暖化対策はすぐやめるべきである。
  •  
  • 再生可能エネルギーの開発には勢いが出てきている。
  • しかし、再生可能エネルギーはコスト面でも安定性でも問題がある。頼り切っていいのか。
  • 炭酸ガスの排出よりも熱の排出がもっと根本の問題である。
  • コンバインガスが、一番競争力がある。
  •  
  • 大学を行政法人にしたのは間違い。基礎科学の研究が進まない。
  • 米国の大学は寄付でもっている。
  •  
  • 温暖化説が世界を巻き込んだ捏造だとすると、世の中、何が正解かわからなくなる。
  • 電気自動車は本当に環境に資するのか?
  • 電気自動車は、少なくとも、産業の活性化にはつながる。
  •  
  • IPCCの3千ページの報告書の1千ページを読んだ人が、内容に根拠はなく、IPCCは金もうけ主義と断じていた。
  • 気候科学は地球の長い歴史の中で考えるべきだ。21世紀は寒冷化に向かっている。
  •  
  • 1970年代の米国のビジネススクールでは「沈黙の春」を読まされた経験がある。
  •  
  • 温暖になると伝染病がはやる懸念があるが、高緯度の地域は人口密度が薄い。温暖なほうが暮らしやすい筈だ。

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