「AIと俳句」
〔1〕当月は、上田信隆さんのプレゼンテーションで頭書について考えてみました。
最初に、配信済みのレジメ、並びに内閣府発表の資料を参考に、上田さんより下記の説明がありました。
1.AIのこの頃
- 囲碁・書儀は名人に勝つようになった。
- 小説は新人賞にノミネートされるまでになった。
- 自動運転は東京オリンピックに間に合うかもしれない。
- 銀行、証券の窓口業務は大幅に減る気配がある。
などの動きがあり、現在は第四次産業革命に入っていると判断できる。
2.今後のAI
人間の脳細胞の研究が急速に進み、人間のできることはロボットにも可能になってきている。大切なのは、どこで、どんな歯止めをかけられるかであり、倫理、哲学、教育が大事になる。
3.AIで俳句ができるのか
俳句の歴史と現状、定型、季語、切れ字などを中心とした俳句の本質と特徴など考慮した上で、論理的にはAIで俳句を作れると判断される。ただ、人間にどこまでの感動を与えられるかは未知数。
〔2〕出席者8名から以下のような意見が出された。
- 高齢者には実感がないうちに第四次産業革命は進んでいるのではないか。
- 百年後には、今が第四次革命の曲がり角だったと認識されるのではないか。
- 将棋の藤井少年のロジックは違うのではないか。名人たちは過去のロジックにとらわれているのではないか。
- 自動車シェアリングなどはAIの活用で進む筈、進まないのは各種の規制のせいだ。
- AIにどこで歯止めをかけるかが問題だ。
- 歯止めをかける基は、倫理か。道徳か。
- 神様が見ていると言った宗教の力が大切ではないか。
- 適切な規制は必要だが、逆に進歩に後れを取る懸念もある。
- security に多大な技術・費用が必要となる。
- 時代と共にビジネスの進め方も変わって来る。
- AIを活用すると言えば、予算も通りやすいのが実情だ。
- 俳人は高所得者でも年収は2千万円程度で、儲からない。若い人が参入しない一つの要因。
- 俳句がなければ生きられない人もいる。好きだからやる。
- 俳句には著作権がない。
- AIが上手に整った俳句を作っても、人に感動を与えられるかは疑問だ。
- クラシックの世界では、いまだにベートーベン、モーツアルトを超えられない。人の感性に訴えるものは、AIには難しいのではないか。
- アイボには、人間の喜ぶパターンを覚えさせている。独居の高齢者などにはよい癒しとなる。
- しかし、ロボット相手ではやはり寂しい。