「ロボットの今と近未来」
〔1〕当月は、安藤晃二さんにプレゼンテーションをお願いして頭書について考えてみました。
最初に、自動車用ロボットで圧倒的なシェア―を誇るドイツのKUKA社の産業用ロボットの早く正確な動作などを録画でご紹介いただいた。
更に、IOT,AIと組み合わせながら進むドイツのindutry4.0の動きなどを中心に、ロボットの近未来の大きな可能性について詳細にご説明いただいた。
また、産業用ロボットでは世界のトップを走る日本だが、安全面からの規制などにより、近未来への取り組みは遅れがちで、巻き返しが必要な実情もご説明があった。
〔2〕続いて出席者12名から以下のような意見が出された。
- indutry4.0はドイツの高い労働コストを下げる目的で始まった。
- indutry4.0がオープン・マーケットを目指すのはよいが、サイバーセキュリティーをしっかり行う必要がある。
- ロボットがロボットを作る時代が来るのか?
- ロボットに人間が殺されるのではないか。
- ロボットが人間を超えるsingularityの時代は来るのか?
- コンピューターには限界があり、人間は超えられない。
- 人間の業務の80%はロボットに置き換え可能だが、セールスとおもてなしは人間の仕事として残る。
- BMWのシステム・インテグレーションは見事だが、それでもブロックごとのつなぎには人が必要だ。
- 自動運転は当分難しいのではないか。
- 何事にも初期障害はある。乗り越えて行くべきではないか。
- ロボット先進国の独日はどうしてもモノ作りの発想から抜けられない。GAFAに代表される米国には勝てないのではないか。
- 日本は事故防止の観点からの規制が厳しく、この数年でかなり遅れた。
- ドイツのKUKA社は中国企業に買収された。
- ドイツは中国に先端技術をどんどん出している。
- 同盟国はよいが、技術の流出を防がないと、国の安全が脅かされる。
- 特に英語はハッキングされやすいから注意が必要だ。
- 日本は中韓に対して技術を出し過ぎ、或いは管理が甘く盗まれ過ぎた。
- 日本の技術者は優秀だが、自社技術に拘り過ぎではないか。
- 日本は職人の目、鼻、耳、肌などの感触を大事にしてきた。センサー技術に生きるのではないか。
- indutry4.0の在庫削減の方法はトヨタのカンバン方式の思想だ。日本のモノづくりの方向は正しかったと言える。
- 自動販売機の仕様が半年ごとに変わって行く。急激なIT化には老人はついていけない。IT化にも高齢者の視点が必要ではないか。
- 自動運転車よりもクラッチ付きの車を復活させてほしい。
- 最新の事、AIの進歩よりも、古い事を大切にして健康的に生きたい。