仮想通貨とブロックチェーンについて
- 〔1〕
- 当月は、杉浦右蔵さんに配信済みの豊富な資料に基づくプレゼンテーションをお願いし、難解なブロックチェーンの理解に挑戦しました。
NTT関連各社の有力な研究者たちの解説を杉浦さんに懇切丁寧にご説明願い、
仮想通貨とは何か、
仮想通貨を支える仕組みであるブロックチェーンとは何か、
などにつき理解を深めることができました。
特にブロックチェーンは中央管理機構のいらない、分散・自律型の画期的なシステムに成り得ることなどを勉強しました。ただ、実用化にはさらなる検証が必要なようです。
- 〔2〕
- 続いて出席者9名から以下のような意見が出されました。
- 現時点では、仮想通貨による物の売買は限定的だ。ビットコインがアマゾンで使える程度だ。
- ビットコインの価値の変動は激しい。ピーク200万円程度から、現在は70万円程度に下落している。
- 仮想通貨は投機の対象だ。
- 仮想通貨のセキュリティーには問題が多い。ただ、ハード・ウオレットに入れればネット上からは消せるようだ。
- 仮想通貨のセキュリティーは脆弱だ。簡単にサイバー攻撃できる。
- 仮想通貨が普及すれば、中央銀行は不要になる。
- 国境が無くなる。
- 仮想通貨は将来、国際通貨として認可される時期は来るだろうか。
- しかし、国際通貨になれば各国の金融政策は機能しなくなる。当然規制を受けることになるだろう。
- 海外送金が簡単にできるので、為替管理が機能しなくなる。したがって、中国や韓国では仮想通貨を厳しく規制している。
- マネーロンダリングに使われそうだ。暴力団や麻薬組織など闇の世界との結びつきが懸念される。
- 中央管理機構のいらない、分散・自律型のシステムは画期的だ。さまざまな建設的な応用ができそうだ。
- 金融機関にとっては脅威だ。フィンテックの良いものを創るための研究・投資を迫られる。
- 地方銀行には投資の体力がなさそうだ。
- コンピューターの世代代りの時にはいつもこうした新技術が話題になる。
- ブロックチェーンは画期的だが、欠陥もありそうだ。もう少し見てみないと定着する技術がどうか、評価できない。