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サロン21

「明治百五十年」

〔1〕
当月は、森田がごく短いプレゼンテーションを行なった後、各自で「明治百五十年」を考え、意見交換を行ないました。
「明治百五十年」は近代化と云う名の西洋化の連続でした。この間で何が変わり、何が変わらずに残ったのか。
また、百五十年のちょうど中間に大東亜戦争があり、前半と後半では何が相違したのか。
などにつき議論しました。
〔2〕
出席者10名から以下のような意見が出されました。
  • 2020年を過ぎると日本の景気は悪くなると予想される。米中も景気悪化しそうで、三極が悪くなると戦前の大恐慌に近い状態が現出しかねない。日本は少子高齢化も抱えており、もっと危機感を持って備えるべきだ。

  • 仲間と日本近代史を勉強しているが、
    国民が劣化している、リーダーがいない、など多くの問題を抱えているが、危機感が足りないのではないか。

  • 維新後に富国強兵し世界の一等国を目指した時代、敗戦後の豊かさを求めた経済復興の時代と違って、今は国家目標や夢が無くなっているのではないか。

  • 経済も百五十年の間に大きく変質している。過去の経済理論にとらわれずに、現実に対処すべきだ。
    日本の企業も投資や稼ぎの重点は海外に移っているのに、国内のデフレばかり議論しても意味がない。
    また、日銀は国債を全部買い取っても支障ないのではないか。
    過去には国鉄の借金を棚上げにしてJR各社が復活した例もある。財政赤字も柔軟に考えればよい。
  • 江戸時代には貨幣の改鋳でデフレを乗り切った事例もある。

  • 借金をして返さなくてよいという法はない。財政規律は断固守るべきだ。
  • 日銀が株を買い上げているのは不自然で、不安だ。
  • 財政赤字が増えて行くと、いつかパンクするのではないかと不安だ。

  • 経済問題よりも、国のあり方を優先して考えるべきではないか。
  • アジアの指導者を集めてのシンポジウムなどに参加すると、自国をどうするかと云うことを真剣に考えていることがよく伝わって来るが、日本はそこら辺が不足しているのではないか。
    大東亜戦争はアジア、中近東、アフリカの独立を促した。アジアの指導者たちも日本に感謝し、尊敬しているのに、それが日本国内では伝えられない。

  • 大東亜戦争では有色人種が欧米人とその手先の華僑を倒した。駐在したイラン、タイ、フィリピンの各地で感謝の声を聞いた。
  • 日本では、大東亜戦争は日本が悪かったという話ばかりをするが、比国でも感謝された。“南方特別留学生”と云う制度で、日本で勉強した人たちはいまでも深謝している。

  • 一帯一路はスリランカの港湾取得など高利貸的な実態が明らかになって来た。マレーシアやインドネシアなどで計画を中止する動きが出てきている。

  • トランプは中国封じこみに本気で取り組んでいる。
  • 米国が半導体製造装置の輸出を止めれば中国は大打撃を受ける。

  • 民主主義で国民が平等に清き一票を持てば、ポピュリズムに陥り、国は滅びるのは必然だ。
  • 中国は都市住民、農民工、農民に分かれており、農民は差別され、搾取されている。
  • 日本では臨時工を本工にとりたてることによって生産効率が上がった。

  • 江戸時代は一般的には、四公六民だったが、水戸藩は五公五民で農民には厳しかった。

  • 中国は私の国、日本は公の国と云える。藩主も領土領民を私有する意識はなく、その伝統は今も引き継がれている。

  • 災害時に多くのボランティアが駆け付けるのは、公共の精神の表れだ。

  • 日本人は人に迷惑をかけないことが大事と心懸けている。しかし、力に欠けるうらみがある。
  • 日本人は情が勝ちすぎるのではないか。また、島国で人を疑わない甘さがある。
  • 日本人は団体や組織を大切にする。
  • 日本人は勉強をし過ぎ、知識に頼り過ぎるのではないか、もっと自分の頭で考えるべきだ。

  • 命は大事、しかし、命より大事なものがある、これは問答無用だ。

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