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サロン21

「東洋倫理の敗北 真実の朝鮮近現代史」

〔1〕3月は、浅井壮一郎さんに長年の御研究に基づく朝鮮の近現代史を語っていただきました。

 1840年のアヘン戦争前後から西欧のアジア進出圧力は一層強まり、日本は明治維新を経て近代化に向かって舵を切り、清、朝鮮との東洋三国連合で、列強の進出、ロシアの南下に備えようと尽力、朝鮮の近代化をも支援した。しかし、朝鮮の国策は一貫性を欠き、両国の外交はすれ違うことが多かった。
 日韓併合を経て終戦を迎えたが、近年には韓国、北朝鮮とも真実の朝鮮史を枉げた反日政策を国是としている。
 日本は、客観的事実に基づく真実の史実を世界に粘り強く発信するとともに、日本国内でも、日朝の過去の歴史について、正しい認識を持つように見直していく必要がある。

〔2〕引き続き、出席者7名から以下のような意見が出されました。

  • イサベラ・バードは朝鮮に3年滞在し。民衆の暮らしを見つめ、腐敗した特権階級を糾弾する「朝鮮紀行」を残している。同氏の「日本紀行」と比べると日朝の違いがよく分かる。
    また、同書の19世紀後半の朝鮮を語る唯一つの同時代書である。朝鮮人による朝鮮の近代史は全て戦後に書かれたもので、同時代書はない。

  • 儒教は上からの視線で国民の側に立っていない。そこに、東洋倫理の弱点があったのではないか。
  • アヘン戦争当時、清国には“弛禁説”と“厳禁説“の対立があったが、いずれの説もアヘン禍に苦しむ民の救済には触れず、金の流失を防ぐ方法論だった。
  • 日本の思想は公に尽くすことだが、韓国には公に尽くす思想がない。
  • 孟子の性善説は教養のある上級の人を対象にしたものであり、一方、荀子の性悪説は下級の人を対象としており、いずれも人を差別した思想で、本質的な差はない。

  • 日本の統治時代には、日本は国家予算を投じて韓国の教育、衛生、インフラ、経済などの整備に努め、この間、韓国の近代化は急進展した。アレン・アイ ルランドを始めとして、日本の統治を高く評価する欧米人は多い。

  • 韓国の人は付き合ってみると、信頼でき、礼儀正しい良い人ばかりだ。政府同士が反目するのが残念だ。

  • 韓国には、両班・中人・常人・賎人の厳しい身分制度があった。戦後の財閥は、統治時代に日本に協力した中人の出身者がほとんどだ。
  • いまも続く身分差別のはけ口として“反日”が利用されている面もある。

  • アヘン戦争当時、清国はアヘンを禁じようと努力していたのであり、アヘンを売り込んだ英国に非がある。
  • 英国に非があるのはもちろんだが、実際にアヘンを販売していたのは、買弁を中心とする、清国人であり、清は国内を統治する能力を欠いていた。

  • 日本は台湾に対しても、韓国に対しても、基本的には同じことをしたのに、戦後の両国の対日観は、なぜこんなに違うのだろうか。

  • 外国人犯罪が急増しているが、中国人、韓国人は人数、人口比とも多い。日本に対しては何をしてもよいという“反日教育”も影響しているのではないか。
  • 反日教育に対して、日本は何もしてこなかったが、経済制裁など実行すべきではないか。

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