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サロン21

「転落の歴史に何を見るか」

〔1〕10月は、下山健夫さんに掲題に付き、故横内則之氏の著書を参考に、なぜ戦争は起こるのかを、①明治の改革、②国民国家、③戦争の根源、④日本の近代化を振り返って、⑤国家の正義を辿りつつご説明いただきました。
また、「失敗の本質」、「転落の歴史に何を見るのか」(斎藤健元農水大臣の著書)などを参考に、大戦突入前の日本の組織の硬直化、ジェネラリストの消失などに焦点を当てつつ人材論、組織論の観点から、日本はなぜ第二次大戦に突入したのかをご説明いただきました。

〔2〕引き続き、出席者6名による討論に入り、以下のような意見が出された。

  • 戦前の日本は明治の元勲がいなくなり、ジェネラリストも消え、総合的な情勢判断する人材にかけていたのではないか。
  • 専門分野の知識を持つだけでなく、芸術などを含めた幅広い教養をもつジェネラリストが必要。
  • 日本の組織は異分子を排除する傾向がある。
  • これからは外国人が多く流入する時代になる。いかに上手に受け入れて行くかが問題だ。
  • GEのウエルチは金融会社へと会社を大転換させたが、ジェネラリストだからできたのではないか。
  • そもそもジェネラリストとは何だろうか?
  • 私利私欲を離れ、公益を基に判断できる人材ではないか。

  • 日露戦争も太平洋戦争も、戦争になだれ込むのは同様だが、日露の際には、あらかじめ停戦を想定してそのための準備をしていた。
  • 米国の申し入れに応じて、満鉄を日米共同運営にしておけば、米国との衝突は免れた。話を壊した小村寿太郎の罪は大きい。→いや、米国の日本たたきの意思は固かったので、満鉄で譲歩したとしても、日米の衝突は避けられなかった筈だ。

  • 戦前の日本は軍部だけが悪かったわけではない。政党政治もあっけなく消えてしまい、朝日を始めとするマスコミの煽りも酷かった。
  • 幸徳秋水事件をきっかけに言論の自由が奪われたのが大きい。

  • 小学生だったが、負けると分かっている無謀な戦争をなぜ始めるのかと思った。
  • 日本は無作為で無謀な戦争を始めたわけではなく、しっかりした戦争方針を閣議決定していた。ところが、山本五十六の強引なハワイ急襲で、米国の思うつぼにはまり、日本は既定の戦争方針を遂行できなくなってしまった。山本の罪は重い。
  • なぜ無謀なハワイ急襲が、急転直下決まったのか、その点こそ検証されるべきだ。
  • 大本営が嘘の発表をするようになったのも、山本が指揮したミッドウェーの敗戦からである。
  • 東条英機首相は、インパール作戦を発動した時にも、まだ、ミッドウェーの敗戦の実態を知らされていなかった。
  • 東条は東京裁判で、「今次の戦争は全く想定していなかった戦争になった」という趣旨の発言をしている。軍部の多くは太平洋が主戦場になるとは考えていなかった。

  • 原爆投下は戦争終結の為と云うよりも、原爆の効果を確かめる実験で、あらかじめ選定されていた都市に降下されている。
  • 日本も1945年8月12日朝鮮半島の興南で原爆実験に成功していたとの研究も出てきている。
  • 一時、ドイツでの原爆研究が進んでおり、その科学者たちが米国とソ連に流れたとの説もある。

  • 日本の学校では近代史を教えない。
  • 日本では、日本は悪かったと教えるが、海外では自国の汚点は教えない。
    英国はアヘン戦争を教えないし、米国はインディアン虐殺史を教えない。

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